バイリンガルの仕事

バイリンガルの仕事:英語はあくまでもツール

英語ができると仕事ができるは違う

私Ozbbyは一応バイリンガルで、日々英語を使う仕事をしています。20名弱の小さな会社でオペレーション全体を管理する立場です。成長中の会社ということもあり、この10年常に採用活動と人材育成をしています。
バイリンガルの採用活動を長年続けてきた観点で、こんなバイリンガル人材になってほしい!という点をまとめてみます。

*ヘルスケア業界でリサーチやコンサル業を行っています。あくまでも個人的な経験に基づく見解です。

Ozbby

バイリンガルより、バイカルチュアルであること!
英語は仕事をする上では単なる「ツール」

留学したら英語を使う仕事につける、、とは限らない

留学をしたら英語が話せるようになる、英語が話せればグローバル企業・環境で仕事ができる。そう考える人も多いかと思いますが、残念ながらそうではありません。

私がオーストラリア留学中に知り合った友人の中で、本当に英語を日々使うような仕事についたのはほんの数名。

仕事を中断して更なるステップアップのために留学をした、というようなケース以外、学生時代の留学や「経験」としてワーホリや社会人留学などは要注意です。その後の職探しはぜひ十分な心意気で望んで、グローバルで活躍できる人材になれる場所を探していただきたい。

英語を使う仕事がしたい
英語を使って仕事がしたい

この2つの違い、わかりますか?
英語力をもっと伸ばしたい!と「英語を使う仕事がしたい」という人がとにかく多いです。
その気持ちもわかりますが、英語が使える環境にいれば仕事はなんでもいい、ではなく、英語をツールとして使う仕事を探してください。

外国人が職場に多くいて、日常会話ができる環境に若い頃は目がいきがちです。
長期でキャリア形成を考えるのであれば、「何ができるか」で勝負が必要になります。若いほど英語だけでなく、知識や技術をしっかり学べる職場を探すべきかと思います(若いうちは何でも目の前の仕事を一生懸命やると必ずその後の人生で役に立ちます)。
願わくば英語で資料を読んだり、書いたりできる環境がベスト。英語が業界的によく使われるところがいいかもしれません。

私は医薬業界ですが、基本的にサイエンスは世界で動くものなので英語が共通語です。専門分野でもあり、安定してる業界でおすすめです。

ちなみに、私の会社ではITや証券会社の出身者の採用率が高いです。サイエンスの世界は情報が命。常に最新の情報い敏感な環境が似てるように思っています。そして英語力も高い印象です。

迷惑な英語屋の存在: 英語だけしかできない人材にはなりたくない・・・

今でこそだいぶ減りましたが、外資系の大企業で時々英語がずば抜けて達者で、英語の会議中に積極的に質問したりコメントする方がいます。ついその方が一番偉い人か、そのプロジェクトの中心人物かと考えがちですが、時間が経つと、会議を乱す英語屋であることがわかってきます。

この迷惑な英語屋と呼ばれる存在は、会議中に発する言葉のほとんどが意味のわからない質問か、業者いびりのようなコメント。
若い頃にこの迷惑おじさんに出会ったことで、私は「アホな英語屋にだけはなりたくない」と強く思いました。ある意味、私が今のキャリアを形成できたのは、あのアホなおじさん達のおかげかもしれません。。。

20年近く経った今は、そう言うおじさんはあんまり見かけなくなりました。外国人も英語屋を見分けることができるようになったのでしょう。単なる英語屋は干される時代になりました。

最近の英語屋はちょっとレベルアップ?!?

2年ほど前に、日本で業界最大手の内資企業を訪問した際、ちょっとぶっ飛んだ30代前半くらいの女性に出会いました。
いかにも海外育ち?という彼女。名刺の渡し方や、座り位置が客の私にもまちがってるだろ?と思うほど、日本のマナー教育ができておりませんでした。
ただ、ここはまだ全然かわいいいもので、挨拶もまともにせずにさっさと座席し、早く始めてと言わんばかりな態度。日本を代表する企業でこんな人材がいるとは、T社もだいぶ変わったなぁとおもいつつ。。。綺麗な彼女、残念! 
ただ、会議が始まると仕事は熱心でプロ意識の強い子でした。そこがあのおじさん達とは異なっており、トータルではあまり気になりませんでした。
私が単に年をとって、若い子を許容できるようになっただけなのかわかりませんが。。。

バイリンガルよりもバイカルチュラルを

一昔前は「英語教育」と耳にすることが多かったですが、今は教育現場でも「グローバル教育」という言葉が一般的。求められているのはグローバルな環境で活躍できる人=Global Citizenです。英語は単なるそのツールで、言葉のバックグランドにあるカルチャーを理解することは、コミュニケーションとして大切になります。

20年近く元夫と過ごしていたこともあり、考え方や価値観、衣食住、マナーの違いなど少なからず学ぶことができたと思います。仕事でよく海外に出張したり、海外からのお客様を接待することが増え、知ってるだけで対応が変わることを実感しました。はっきりと「これ」と説明が難しいのですが、単に海外で生活したらわかることもあれば、オーストラリア人の元夫と一緒に生活したからわかったこともあります。
いつかこの辺りをしっかりまとめてかけるようにしたいと思います。

”日豪ハーフの大家族 フォーサイス家”から学ぶこと

豪子と私は「大家族フォーサイズ家」のYouTubeが大好きです。
フォーサイス家の動画は、心温まる兄弟・家族愛もあり、日豪の生活の違い、そしてバイリンガル&バイカルチュラルの在り方などをわかりやすく説明してくれています。
こちらの動画ではバイリンガル&バイカルチュラルについてお話されています。

国内インターナショナルスクールの費用が高いのは、バイカルチュラルを学ぶ環境を提供してるからです。
ただ、本当にバイカルチュアルになるには現地での生活が必須であろうと、彼らの話を聞いて強く思いました。

実はフォーサイス家の動画を視聴して、豪子のオーストラリアへの留学を決めました。
年頃になって最近はIdentityについて気にし始めている豪子。自分のもう1つの母国で生活することが大事な気がしてます。そんな時にこの家族のYouTubeに出会えて本当にラッキーでした。
大学進学やその先の活躍の仕方まで色々考えがまとまりました。まだ幼すぎるかなと思う不安も取り除いてくれました。一緒に豪子と見させてもらうことで彼女自身もイメージがつかめている気がします。
2021年の今は新型コロナの影響で、なかなか行き来ができず残念ですが、国境が開き次第様子をみて渡豪の準備を進める予定です。

希少価値あり!ナチュラルなグローバル人材

本当のエリート家庭の方は万国共通の考え方やマナーを身につけられている方が多いです。彼らは恐らく自然にボーダレスな環境で育ち、国や人種、言葉に関係ない人との交流をしてきているんだろうなと思います。

ですが、普通のご家庭の出身でも、こういったボーダレスな真のグローバル人材がいます。
英語は得意ではないけど、カタコトなJapanese Englishで絶妙なコミュニケーションが取れる彼らは、まさに天才。真のグローバル人材。仕事ももちろんでき、人としても魅力に溢れています。

タレントの出川哲郎さんが海外でハチャメチャJapanese English でコミュニケーション取られていますが、すごいなぁ~といつも感心してます!
あれくらいの勢いで海外のクライアントやパートナーと会話ができそうな人材は、すぐ採用させていただきたいです 笑

【最後に】子供の教育で心掛けていること・・

子供を持つ親として、どうしたら前述のような真のバイカルチュラルやボーダレスなグローバル人材のような人間に育つのだろうとつい観察してしまいます。
どうしたらなれるかはやはりわからないので、娘にそういう方々とできるだけ交流させてもらうよう、親の立場から関係構築を心がけています。

いいお手本になる大人にどれだけ巡り会えるか、それが大事だと思います。
親として、私や豪子の父親に足りない箇所は他で補ってもらえるよう、祖父祖母との生活や親戚&友人付き合い、学校や習い事選びをしていきます。
結局最後は子供自身の生まれ持った力、、、信じてます!

ABOUT ME
Ozbby
日豪ハーフの娘の豪子と暮らすOzbbyです。遠く暮らすダディと英語で会話するために豪子は幼いころから頑張ってきました。生活様式から会話まで和洋ごちゃまぜのちゃんぽんで暮らす我が家の日々の暮らしや、国際&バイリンガル教育など書いていきたいと思いこのサイトを作りました。